SWEETS LABO Laugh & Rough

掛田友紀恵です。

今日で丸2年。

77人が犠牲になった広島市の大規模な土砂災害。

私が今まで創業した動機を尋ねられた時、取材で話さなかったことがひとつあります。

2年前、私の娘は親友をあの土砂災害で突然亡くしました。

仕事から帰った私に娘は「友達と連絡が取れない…。」と泣きじゃくりました。

2日前、2人で仲良く映画を見に行き、そのCMがテレビから流れる度、涙が止まらなくなる日々が続きました。

「友達を少しでも早く見つけてあげたい。」その思いだけで現場にボランティアに行きました。

無力さを感じながらも、重機が通れる道を早く作るために一生懸命に石コロを手で積み斜面の穴を塞いでいたそうです。

娘の親友から私達が教えられたこと。

今を精一杯生きること。

そして夢に向かって頑張ることの大切さ。

管理栄養士になるのが夢だったと聞きました。その夢を叶えるためにすごく勉強を頑張っていたそうです。

「模試の成績が良くなっていたことを褒めてやれなかったのが悔やまれる。」と担任の先生が話されていました。

娘と約束しました。

亡くなった友達に恥ずかしくない生き方をしよう。

夢があるなら頑張って挑戦してみようと。

大学2年生になる娘は、教員を目指しています。

彼女の生前最後となった写真は、娘が携帯で撮影した映画館売店での1枚でした。

御家族に渡すべきかとても悩んでいたけれど「母さんが同じ立場なら、最後の写真があるなら絶対欲しいと思うよ。」と伝えました。

葬儀の時、娘はお母様にその写真を泣きながら渡しました。

「ありがとう。大事にするね。」と言ってくださいました。

おサルのオモチャを持って満面の笑みの彼女。

あのひまわりのような笑顔に会えることはもうないけれど、きっと彼女はみんなの心の中に生き続けるのだと思います。

私の背中を押してくれた人。その中の1人に彼女がいます。

ありがとう。

今日だけは、ちょっとしんみりする話を書かせてもらいました。

今日は、犠牲者の方と同じ本数のひまわりが式典会場に飾られるそうです。

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犠牲者を追悼し、尊い命を奪った災害を次世代に伝えていくことが私達に出来ることだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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