SWEETS LABO Laugh & Rough
掛田 友紀恵です。
今日、5月5日はこどもの日。
こどもたちの健やかな成長を願う日です。
こどもの日に食べるお菓子と言えば、今の時代は、当たり前にケーキなのかもしれませんが、店長のこども時代は違いました。
ホールのケーキが登場するのは、誕生日とクリスマスくらい。
こどもの日も、ケーキよりもかしわ餅が一般的でした。
私には、かしわ餅を見かけると思い出す人がいます。
母方の祖母。
かしわ餅を作るのが本当に上手な人でした。
田舎に行くと必ず作ってくれました。
甘党の父がこのかしわ餅が好きで、たくさん食べていたのを思い出します。
小豆を炊いて、柏の葉も裏の山から調達。
柏の葉は、新しい葉が出るまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」を願い、縁起がよいと言われています。
孫のこと、可愛かったんでしょうね。
最期に会った時、祖母に気の利いたことも言えず、逆にお見舞いの御礼を言われて。
祖母の手作りのかしわ餅が美味しかったこと、ちゃんと言葉にして伝えられたらよかったのに…。
亡くなるとわかっている人に、お見舞いに行くのが辛くてちょっと渋ったんです。
今思うと、弱った祖母を見たくなかったのだと思います。
若くて未熟だった頃の話です。
今でも、かしわ餅を見かけると土間のある広い台所に立っていたちいさな祖母を思い出します。
「ゆき、プリン屋になったんね!」ときっと驚いていると思います。
祖母のように心を込めて、「美味しい!」を今日もたくさん届けようと思います。